PMBOK(第6版)解説 Part6

PMBOK

日本のビジネスマンなら確実に抑えておきたい、プロジェクトマネジメントの教科書!
PMBOK 第6版について解説します!

PMBOKには仕事を成功させるための秘訣が全て詰まっているといっても過言ではありません。
でも難しすぎて、とっつきにくい、、
そんな方のために、僕の体験も踏まえながらわかりやすく解説していこうと思います!

Part3では10の知識エリアの一つ「統合」知識エリアにある、「プロジェクト作業の指標・マネジメント」について解説していきます!

また、この話は「よくわかる最新PMBOKの基本」という書籍を参考にしています。
興味をもってみた方は、是非こちらの書籍も手に取ってみてください。

プロジェクト遂行の舵取り「プロジェクト作業の指標・マネジメント」

プロジェクト作業の指標・マネジメントは、他の知識群で計画した作業(アクテビティ)の管理をするプロセスです。
このプロセスは「実行」プロセス群に属します。

プロセスの概要

このプロセスでは他の知識エリアでの計画も含めた全ての計画プロセスにて洗い出した作業(アクティビティ)が計画に実行されているか?成果物が生成されているか?をチェックし、必要に応じて調整します。進捗の悪いアクティビティがあれば何らかの対策を打つ必要があります。

真面目な人ほど、作業に入るとあれもこれもと手を出してしまい、脱線しはじめていってしまうものです。そんなときに、このプロセスを通して、「計画」時に決めた作業をモレなくムダなく実施しているか?をチェックし必要に応じて修正することで、プロジェクト全体のパフォーマンスを高めます。

例えば、「情報共有のための社内報告資料作成する」というタスクがあるとします。このタスクにおいて、必要最低限の成果は、進捗と課題をプロジェクトメンバー間で共有できる資料が完成すれば問題ありません。
しかし、真面目な作業者は時に資料としての体裁を整えたり課題の対策を検討したり、実際に改善するための行動をとったりすることがあります。

一見すると、とても立派な行為かのように思いますが、「プロジェクトを成功させる」という目的においては、ムダなタスクとなりかねない危険な行為です。このような状況が起こった際に、プロジェクトマネージャーとしてSTOPをかける、プロセスがこの「プロジェクト作業の指標・マネジメント」というプロセスなのです。

また、このプロセスはプロジェクトの成果に影響のある仕様変更や計画の変更があった際の調整も実施します。

プロジェクト進行中の変更は、可能な限り避けた方が良いです。しかし、どうしても避けることのできない変更は発生します。
プロジェクト内のタスクは複雑に絡みあっている場合が多く、絡み合ったタスクの全体を俯瞰して、影響のあるタスク全てに変更・調整を実施することが重要になっていきます。

プロセスのインプット/アウトプット

このプロセスには以下のようなインプットとアウトプットがあります
またそのアウトプットを作成するために必要なツールや技法をまとめます。

プロジェクト作業の指標マネジメント

インプット

  • プロジェクトマネジメント計画書
  • プロジェクト文書
  • 承認済み変更要求
    • ステークホルダーと合意した変更要求です。
      このプロセスでは主に、計画とズレてしまった進捗のリカバリーや、トラブルの対処などです。
  • 組織体の環境要因
  • 組織のプロセス資産

アウトプット

  • 成果物
    • プロジェクトの達成成果物
  • 作業パフォーマンス
  • 課題ログ
  • 変更要求
  • プロジェクトマネジメント計画書更新版
  • プロジェクト文書更新版
  • 組織のプロセス資産更新版

ツールや技法

  • 専門家の判断
  • プロジェクトマネジメント情報システム(PMS)
  • 会議

まとめ

今回は「プロジェクト作業の指標・マネジメント」についてまとめていきました!

次回は「統合」知識エリアの「 プロジェクト知識のマネジメント 」プロセスについて詳細を説明していこうと思います!

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