PMBOK(第6版)解説 Part2

PMBOK

日本のビジネスマンなら確実に抑えておきたい、プロジェクトマネジメントの教科書!
PMBOK 第6版について解説します!

PMBOKには仕事を成功させるための秘訣が全て詰まっているといっても過言ではありません。
でも難しすぎて、とっつきにくい、、
そんな方のために、僕の体験も踏まえながらわかりやすく解説していこうと思います!

Part2では、5つのプロセス群と10の知識エリアに分類された49のプロセスについて解説していきます!

また、この話は「よくわかる最新PMBOKの基本」という書籍を参考にしています。
興味をもってみた方は、是非こちらの書籍も手に取ってみてください。

PMBOK 49のプロセス

PMBOKには、プロジェクトを成功に導く方法として、49のプロセスが定義されています。

49?掛け算間違ってない?
5つのプロセス群に10の知識エリアで分類するんだから、ちょうど50のプロセスなんじゃねぇの?
と思われた方もいると思います。
そう!僕です!

これは順序が逆で、
プロセス群と知識エリアの組み合わせによってプロセスを策定したのではなく、
49のプロセスが先にあって、それをプロセス群と知識エリアに分類した
という順番なのです。

そのため、組み合わせ次第では1つもプロセスが無かったり、逆にやることがいっぱいあったりします。

立ち上げ計画実行監視・
コントロール
終結
統合①プロジェクト
憲章の作成
②プロジェクト
マネジメント
計画書の作成
③プロジェクト
作業の指標・
マネジメント
④プロジェクト
知識のマネジメント
⑤プロジェクト
作業の監視・
コントロール
⑥統合変更管理
⑦プロジェクト
やフェーズ
の終結
スコープ①スコープ
マネジメントの計画
②要求事項の収集
③スコープの定義
④WBSの作成
⑤スコープの
妥当性確認
⑥スコープの
コントロール
スケジュール①スケジュール
マネジメントの計画
②アクティビティ
の定義
③アクティビティ
の順序設定
④アクティビティの
所要期間見積り
⑤スケジュール
の作成
⑥スケジュール
のコントロール
コスト①コスト
マネジメントの計画
②コストの見積り
③予算の設定
④コストの
コントロール
品質①品質マネジメント
の計画
②品質
マネジメント
③品質の
コントロール
資源①資源マネジメント
の計画
②アクティビティ
資源の見積り
③資源の獲得
④チームの育成
⑤チームの
マネジメント
⑥資源の
コントロール
コミュニ
ケーション
①コミュニ
ケーション
マネジメント
の計画
②コミュニ
ケーション
のマネジメント
③コミュニ
ケーション
の監視
リスク①リスク
マネジメントの
計画
②リスクの特定
③リスクの
定性的分析
④リスクの
定量的分析
⑤リスク対応の
計画
⑥リスク対策の実行⑦リスク
の監視
調達①調達マネジメント
の計画
②調達の実行③調達の
コントロール
ステーク
ホルダー
①ステーク
ホルダー
の特定
②ステーク
ホルダー
・エンゲージ
メント
の計画
③ステーク
ホルダー
・エンゲージ
メント
のマネジメント
④ステーク
ホルダー
・エンゲージ
メントの監視
PMBOK 49のプロセス

プロセス群毎にプロセスの数を数えると、計画プロセス群に一番プロセスが多く、
「段取り8割」ってマジなんだなぁと実感、、

ちなみにこの49のプロセスは、絶対に全てを実行する必要はなく、プロジェクトマネージャーの判断でプロジェクトの特性に応じて必要なものを適宜調整(テーラリング)しても問題ありません。

プロジェクトの成否を決めるテーラリング

先に話した通り、PMBOKにおけるプロジェクトマネジメントの最大プロセス数は49ですが、この49のプロセス全てを確実に実行するプロジェクトは稀です。

数個のプロセスのみで完了できるプロジェクトもあれば、PMBOKにはないプロセスを新たに追加してプロジェクトを遂行する場合もあります。
そのプロジェクトにとって、どんなプロセスが必要で、どのようにテーラリングするかが、プロジェクトマネージャーの腕の見せ所になります。

プロジェクト成功のために、どのタイミングで何のプロセスを実施し、どんなシナリオを描くかを決めることが重要です。できればフローチャートまで仕上げたいですが、データフローダイアグラムだけでも描いておきたいです。

たとえば、「俺、クリスマスまでに彼女を作る!」プロジェクトであれば、

  • 立ち上げでは、、
    • 理想の彼女像を決め、友人に誓いを立てる
  • 計画では、、
    • マッチングアプリを使って探すか?友人に紹介してもらうか?など、
      何を使って彼女を探すかを決める
  • 実行では、、
    • 計画に従って、行動に移す
  • 監視・コントロールでは、、
    • 計画と行動の乖離を確認して、場合によっては計画を修正する
  • 終結では、、
    • 実際に期日までに彼女ができたかどうかを実績ベースで評価し、プロジェクトを終了する
      場合によっては次のプロジェクトへ移行する。

まとめ

本Partはここまで!

簡単におさらいすると、今回のPartで覚えて欲しいことは以下です。

  • PMBOKには49のプロセスがある
  • 49のプロセスは全て、5つのプロセス群と10の知識エリアを掛け合わせた票のどこかに分類される
  • PMBOKのプロセスの内、何を実施して、何を実施しないか?あるいはまったく別の新しいプロセスを追加する必要があるかは、プロジェクトマネージャーの描くシナリオで自由に決めて良い

次回は統合知識エリアについて解説していきます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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