日本のビジネスマンなら確実に抑えておきたい、プロジェクトマネジメントの教科書!
PMBOK 第6版について解説します!
PMBOKには仕事を成功させるための秘訣が全て詰まっているといっても過言ではありません。
でも難しすぎて、とっつきにくい、、
そんな方のために、僕の体験も踏まえながらわかりやすく解説していこうと思います!
Part3では10の知識エリアの一つ「統合」マネジメントについて解説していきます!
また、この話は「よくわかる最新PMBOKの基本」という書籍を参考にしています。
興味をもってみた方は、是非こちらの書籍も手に取ってみてください。
一にして全!「統合」マネジメント
PMBOKにおける統合マネジメントとは以下のように定義されています。
プロジェクトマネジメント・プロセス群の各種プロセスと、プロジェクトマネジメント活動のの特定、定義、統一、調整などを行うために必要なプロセス、および活動
図解入門 よくわかる 最新 PMBOK第6版の基本
、、、
早速わかりにくい!!
要するに、
統合エリアのプロセスは、統合エリア以外の全ての知識エリアを統括するもので、他知識エリアのプロセスを実際に実行する必要はないけど、何をやって何をやらないかを決めたり、問題が発生した場合の調整を実行するプロセス群である。
ということです。
そのため、すべての知識エリアについて広い知見をもっておく必要があります。
ただし、統合プロセスのみを担当するのであれば、各知識エリアについて深くまで知っている必要はなく、広く浅い知識が重要になります。
具体的には各担当者の報告を聞いて、何を目的にどのような作業をしているのかを理解できば問題なかったりします。
統合の知識だけでプロジェクトの全てを完遂できる!というとさすがに過言ですが、このプロセスが理解できていないと、プロジェクトが立ち行かなくなることは間違いない。
そんな知識エリアです。
統合マネジメントの7つのプロセス
統合知識エリアに属するプロセスは7つあります。
- プロジェクト憲章の作成
- プロジェクトマネジメント計画書の作成
- プロジェクト作業の指標・マネジメント
- プロジェクト知識のマネジメント
- プロジェクト作業の監視・コントロール
- 統合変更管理
- プロジェクトやフェーズの終結
それぞれ、以下のようなフローでつながっています。
7つのプロセスと5つのプロセス群
立ち上げ
「統合」知識エリアにあるプロセスの内、「立ち上げ」プロセス群に属するプロセスには、「プロジェクト憲章の作成」があります。
「プロジェクト憲章の作成」はこれから進めていくプロジェクトのアウトラインや成果物、ルールを決めることを目的としています。
ただ決めるだけでなく、明文化して組織内やプロジェクトメンバー間で合意を取り、周知することでプロジェクトの一貫性を保つ役目も負っています。
周知も合意もされていないプロジェクトはSF映画と同じで、どんなに楽しく有意義でも、現実には存在しないただのフィクションであり、存在しないからこそ前提条件が後出しで簡単に変わっていきます。
計画
「統合」知識エリアにあるプロセスの内、「計画」プロセス群に属するプロセスには、「プロジェクトマネジメント計画書の作成」があります。
調整すると言っても、最初から細かいところまで計画を練ったりはせず、「細かいところは後から変更が入ること前提」で、立ち上げから終結まで継続して修正を行っていきます。イメージとしては、とにかく短いスパンでPDCAを回すことで、実態と計画の乖離が事実上無い状態にすることが理想ですです。
実行
「統合」知識エリアにあるプロセスのうち、「実行」プロセス群に属するプロセスには「プロジェクト作業の指標・マネジメント」と「プロジェクト知識のマネジメント」があります。
「プロジェクト作業の指標・マネジメント」プロセスでは、計画時に取り決めた作業や成果物がムダ・モレなく完了しているかをチェックし必要に応じて舵取りをします。
「プロジェクト知識のマネジメント」プロセスでは、一時的なプロジェクトを体系的にまとめ、上位組織の発展に貢献できる財産を作成します。逆に組織が持つ資源をプロジェクトに転用して効率化を図れないか検討することも重要な作業の一つです。
監視・コントロール
「統合」知識エリアにあるプロセスのうち、「監視・コントロール」プロセス群に属するプロセスには「プロジェクト作業の監視・コントロール」と「統合変更管理」があります。
「プロジェクト作業の監視・コントロール」プロセスは、プロジェクトの全体を通して実施され、計画通り進んでいるか?進んでいない場合のリカバリーをどうやって実現するか?などをとりまとめます。
また、進捗やトラブルを上位組織とも共有し、理解を得ることも重要です。
「統合変更管理」プロセスでは、一度決定された計画やベースラインに変更が必要となった場合の調整を行います。変更内容によってはちょっとした変更でもプロセス全体に影響が波及することもあるため、統括的に判断を下す必要があるためです。また、変更内容を上位組織と認識合わせするという役割も必要になります。
終結
「統合」知識エリアにあるプロセスのうち、「終結」プロセス群に属するプロセスには「プロジェクトやフェーズの終結」があります。
「プロジェクトやフェーズの終結」プロセスでは、立ち上げたプロジェクトを「ちゃんと」終わらせることが目標です。計画した成果物が全て完成していることを確認し、場合によっては以降のフェーズやプロジェクトに引き継ぎます。
まとめ
今回は「統合」知識エリアについてザックリとまとめました。
正直わかりにくかったと思います。。。(もう少し上手くまとめられるようになりたい、、)
私自身勉強しながら自分の経験と照らし、嚙み砕きながら理解を進めています。解釈違いや見解の相違がありましたら、遠慮なく下部お問い合わせフォームからご意見をいただけると幸いです!
次回は「統合」知識エリアの各プロセスについて詳細を説明していこうと思います!
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