教育業務ってちょっと萎縮しちゃいますよね、
自分は人に何かを教えられるほど出来た人間ではないと考えてしまったり、通常業務と違ってなかなかテンションが上がらなかったり、
大事な業務とはわかっていても、つい避けてしまいたくなりますよね、
そんな教育業務を、ちょっとでも快適に抵抗感なくこなせるようになる考え方を3つ紹介します。
また、最後に私が実際に実施していたノウハウを3つ紹介します。
教育はあなたも含めたみんなのためのもの
教育という業務はしっかりやれば、あなたも新人も会社にとってもメリットのある三方良しの業務なのです!そんな業務をないがしろにするなんて、とんでもない機会損失です。
具体的に解説していきます。
教育は新人に送れる1番最初のGive
教育によって相手に与えられるものは、知識だけではありません!
教育を通して、相手を受け入れる体制が整っていき、新人から疎外感を取り払うことができるのです!
あなたも新人の頃、感じたことがあるのではないでしょうか?
入りたてで右も左もわからない、そんなときただ声をかけてもらえるだけで嬉しかったり、自分のために時間を使ってもらえるそう感じるだけで、なにか恩返しをしなければと感じたりすることもあります。
新人にとってのインプット、あなたにとってのアウトプット
あなたにとっても良い効果があります。
教育は教わると同時に教えているという双方向のコミュニケーションでもあります。
つまり、相手にとってのインプットであると同時に、あなたにとってのアウトプットでもあるのです!
知識は積極的にアウトプットすることでより深く定着します。
さらに、言語化することで体系的になり、より洗練されていくという側面もあるため、やればやるだけ価値が高まっていくのです!
会社にとっては人財を築くための重要な投資
教育はコスト。そう考える人が多いのも事実です。これは半分正しく、半分間違っています。
教育という業務は人財という資産を生み出すための活動であるため、短期的な利益を産むことことはほとんどありません。
そのため、短期で利益を計上すると、教育にかかった時間と費用のみが嵩み、コストに見えてしまうのです。
良いコーチが良い選手である必要はない
自分は教育ができるほど立派な人間ではないと悩む人もいます。
でも、本来そんなことは関係ありません。
親になってから子を産む人がいないように、教育業務を担当する前に教育ができる人はいないのです。
良い選手が良いコーチであるとは限りません。
つまり、教育をするためだけに良い選手である必要はないのです。
大事なことは、教育というものに真剣に向き合うことなのです。
どんなに立派な教育者でも抜け漏れは必ずある
教えたことが相手の身についていない状況を目の当たりにすると、ついイライラしたり、教育者に向いていないと思うこともあるかもしれません。
そんなときは、教育は双方向なコミュニケーションであるということを思い出してください。
どんなに教育者が立派でも、相手が聞く気になっていなければ届かないこともあります。どんなに完璧に準備しても相手次第でどうにもならないことだってあります。
つまり全てがあなたの責任であるなんてことはあり得ないのです。
すべてを伝えることが大事なのではなく、抜け漏れがある前提でフォローを強化する。
それくらいの方が上手くいきます。
教育をより効率的にするために覚えておきたい3つのノウハウ
ここまでの話で、すこしでも教育業務の抵抗感を減らせていれば幸いです。
相手を否定せず指摘修正する「Yes, but法」
教育には相手を受け入れ、疎外感を払拭する効果があります。
その効果を最大にするためには、相手を否定する言葉を使わないことが何より重要です。
相手を否定せず、指摘修正するための方法が「Yes, but法」です。
相手の意見に対し、まずは「Yes」で相手を公定します。
そのあとに「but」を使って「もっとこうして欲しい」という要望を伝えることで、矯正していく手法です。
例えば、頼んでおいた資料を作ってもらえたけど体裁がめちゃくちゃでもう少し整えてほしいと思ったとき
「資料作ってくれてありがとう!データがよくまとまっていてわかりやすいよ!でも、資料として読みやすさを意識してもらえるともっと良くなると思う」
といった形で指摘事項を伝えると良いです。
簡潔で伝わりやすくまとめる「PREP法」
物事を簡潔に伝えることは非常に重要です。
簡潔にまとめる手法はいろいろなものがありますが、教育業務に非常に有効なものが「PREP法」です。
PREP法とは、「Point」「Reason」「Example」「Point」の頭文字をとってつなげたもので、結論-根拠-たとえ-結論の順番で内容をまとめる手法です。
例えば、頼んでおいた資料を作ってもらえたけど体裁がめちゃくちゃでもう少し整えてほしいと思ったとき
「この資料はもっと読みやすくするとさらに良くなる!
なぜなら、この資料は会議に使うための資料で目を通す人が多いからだ。
例えば、Aさんが作って資料は読みやすかったため会議の時間を短縮することができた。
だからこの資料も読みやすさを気にすることでより良い資料にすることができる」
といった形でまとめます。
何かを伝えるときは、必ず「3つのポイント」をつける
何かを伝えるときは必ず3つのポイントをつけると良いです。必ず3つ。
多くても少なくてもよくありません。
多すぎると一度に覚えきれず忘れてしまい、少ないと伝達漏れが発生します。
3つもポイントがないように思えることでも、最初から「3つ伝える」と決めておくことで、何とかポイントをひねり出そうとするものです。
そしてそのひねり出したポイントほど意外と重要な要素だったりします。
これまでの3つのポイントを踏まえ、
「頼んでおいた資料を作ってもらえたけど体裁がめちゃくちゃ」という問題を指摘するなら、
「資料作ってくれてありがとう!データがよくまとまっていてわかりやすいよ!でも、資料としての体裁を整えてもらえるともっと良くなると思うよ。この資料は会議に参加する人に目を通してもらうために用意するものだから、読みやすさがとても大事なんだ。たとえば、Aさんが作った資料は3つのポイントを意識して体裁を整えてあった。1つのスライドに2つ以上のポイントを入れないこと、文字のサイズや位置は全てのスライドで統一すること、文字色は3色以下にすることの3つだ。その結果、資料に目を通しやすくなり、会議をすすめながら目を通しても十分に理解できる内容になっていて、余計な議論が発生せずスムーズに会議を進行できた。だから、この資料も3つのポイントを意識して体裁を整えるともっと良くなるはずだよ!」
といった感じでまとめると、よくなりました!
おわりに
教育業務は人によってはあまり面白味のない業務だと感じるかもしれません。そして面倒くさいです。
でも、その面倒くささを補って余りある価値があります。
もしチャンスがあれば、ぜひチャレンジしてみほしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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