配属1年目で急にチームリーダーを任された僕は、試行錯誤しながらゼロからチームビルディングを行ってきました!
そんな中でも苦労したのが、「年上の部下」という存在でした。
学生時代ではなかなか無い、でも社会に出るとごく普通の事で、戸惑いながらも真剣に向き合った経験を、文字にしてみたいと思います。
これからチームリーダーというポジションに初めて就く方、今現在年上の部下や年下の上司の付き合いに苦労している方。あるいはこれから社会に出て働いていく方々の一つの参考になればと思います!
年上の部下や年下の上司で悩むあなたに
はっきり言います!
そんなことで悩む必要はありません!!!!
以上!おわり!!!
なんてわけにもいかないよね(笑)
結論はこの通り、「年齢なんか気にしなくて良い」なんだけど、あえて微妙にニュアンスを崩すなら
「年齢なんか気にしてる場合じゃない」ってところです。
そんなこといわれても分かんないよ!
ってお怒りの声が聞こえてきそうなので、しっかり解説していきます!
チームリーダーという存在について
突然ですが、あなたはリーダーとボスの違いについて考えたことがありますか?
イギリスの高級百貨店の創業者Harry Gordon Selfridge氏は以下のような言葉をのこしています。
“The boss drives his men; the leader coaches them.”
https://en.wikipedia.org/wiki/Harry_Gordon_Selfridge
“The boss depends upon authority, the leader on goodwill.”
“The boss inspires fear; the leader inspires enthusiasm.”
“The boss says ‘I’; the leader, ‘we’.”
“The boss fixes the blame for the breakdown; the leader fixes the breakdown.”
“The boss knows how it is done; the leader shows how.”
“The boss says ‘Go’; the leader says ‘Let’s go!'”
ざっくりとした和訳はこんな感じ
- ボスは部下を駆り立てるが、リーダーは部下を指導する。
- ボスは権威を切望するが、リーダーは好意を期待する。
- ボスは恐怖をかきたてるが、リーダーは情熱を生み出す。
- ボスは『私』と言うが、リーダーは『私たち』と言う。
- ボスは失敗の責任を追及するが、リーダーは失敗の後始末をする。
- ボスはやり方を知っているが、リーダーはやり方を教える。
- ボスは『やれ』と命じるが、リーダーは『さあやろう』と言う。
この言葉を初めて見たなら、「ボスは悪者でリーダーはいいやつ」そんな印象を受けるかもしれません。(実際僕もそうでした、、)
でも本質はそんなことではないんです。
良いリーダーを目指して頑張っていたのに、気づいたら悪いボスになっていた。何を言っているかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった。
そんな現象が、それはもう嫌になっちゃうくらい頻繁に起こるのです。
ボスはなぜ産まれる?
考えてみてほしいのです。
誰だって嫌われたくないし、人の指図なんか受けずに自由にやりたいし、仕事せずゴロゴロしてたいし、かわいい女の子にモテたいし、かっこよくて金持ちな男と結婚したいです。
でも何かの「長」になった場合、必ずそこには目的があり、目的に向けた計画があり、計画を遂行するために役目を負ったメンバーがいます。
みんなが勝手気ままに動いてしまっては計画は破綻し、破綻した計画では目的達成はままなりません。
目的達成のため、長としての責任を全うしようと頑張ってリーダーを演じていたはずなのに、気が付いたらボスのようにふるまっていた。
そしてそれに気が付いたところで、簡単には修正できないのです。
その結果、印象の悪いボスが完成していまう。というプロセスなのです。
ボスは悪いヤツ?
リーダーを目指して日々思考錯誤していたのにボスになっていた。
そんな人は果たして悪いヤツなのでしょうか?
この答えは人によって違います。そして正解はありません。
ただ一つ言えることは、そんなボスも「チームの事を真剣に考えている」ということです。
チームの事を真剣に考えて仕事をしていたのに、気づいたら皆に嫌われている。
これほど悲しいことはないでしょう。
リーダーにあってボスにないもの
僕もリーダーを目指していたのにボスのようにふるまってしまっていました。
ボスのようにはなりたくない!
でも気づいたらボスのように振舞ってしまっている!
目の前の相手にみるみる嫌われていくのが手に取るようにわかる。。。
でも変えられない!
そんな毎日の中で、あることに気が付きました。
リーダーにあって、ボスにないものです。
それは、「自分ごととして考える」という視点です。
チームリーダーにとって大切なこと
「自分ごととして考える」こと
それはとても難しいことですが、必要なことは意外とシンプルです。
「相手の目線で考える」ことです
というかもう相手に成り切っちゃってください!
必要なことはたったそれだけで十分です。
相手の目線で、こんなときにどう感じるか?そしてどう動くか?最優先事項は何で?逆に優先順位が一番低いものは何か?どんな時に喜びを感じて、どんな時に辛くなるのか?
その人が主役の舞台があれば、その主役を演じられる自信を持てるくらい考え抜いてみてください。
そこに年齢や性別、国籍など関係がないのです。
確かに年齢や性別、国籍で考え方や主義主張は変わります。変わって当たり前です。
人によっては、3日前に言っていたことが180度変わっていることもあります。
でも、そんなことは問題ではないのです。
なぜなら、今のチームに必要なことは、
今、目の前にいるメンバーが、何を考え、何を大切に思い、何のためにここにいるのか?
ということのみのはずだからです。
良いリーダーになるために
相手のことを考え、成り切れるほどになるためには、当然ですが相手のことをしっかり把握しなければなりません。
そのために必要なことは、とにかくたくさん話すことです。目の前にいる相手と良好な関係を築いてこそ。相手のことが把握できるようになるのです。
「良好な関係」というのも1つではありません。
人によっては友人のようであったり、親子のようであったり、恋人のようであったり、師弟のようであったり、兄弟・姉妹のようであったり、、、
いろいろな関係があります。これも答えはありません。
今目の前にいる相手とどのような関係を築くのが最適なのか?その答えを出せるのはあなたしかいないのです。
年上だの性別だの国籍だのを気にして何もしないというのはただの言い訳にすぎません。
そんな事を気にするくらいなら、今すぐに、
その人の都合を聞いてランチや飲みに誘ってみてください。
その人の座る席まで行って雑談を楽しんでみてください。
ただしゃべるだけの無駄な会議をあえて設けてみてください。
ただそれだけでお互いの関係は良くなります。とにかく会って話す。それも1回ではなく何回もです。
それだけで、単純接触効果が働いてお互いの関係は改善されていくはずです。
それでも関係が改善されないなら、あきらめて別の手段で目的を達成するためのチームワークを模索すれば良いのです。
最後に
こんな偉そうなことを言ってますが、僕もまだまだ全然できてません、
でもここに書いたことは僕が全員が年上なチームのチームリーダを任命されてから、試行錯誤して導きだした1つの結論でした。
これに気づき実践しはじめてから、チームの雰囲気は圧倒的に変わり、
能動的でどこか他人事な部下が、主体的に僕を助けてくれる頼もしいパートナーたちに変わっていきました。
これは、実際にメンバーが変わっただけでなく僕自身の心の持ちようが変わったことも原因かもしれません。
とにかく、相手の事をより深く知る。そして相手になりきって、相手が大事にしていることを同じくらい大事にする。
たったそれだけで世界が変わったかのように良くなっていきました。
もし同じような悩みをお持ちのかたがいれば、ぜひ実践してみてください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
コメント